第28回日本がん分子標的治療学会学術集会

会長挨拶

第28回日本がん分子標的治療学会学術集会
会長 藤田 直也
公益財団法人がん研究会がん化学療法センター

 第28回日本がん分子標的治療学会学術集会を、2024年(令和6年)6月19日(水)~6月21日(金)の3日間、有明セントラルタワー ホール&カンファレンス(東京都江東区)にて開催させていただくことになりました。がん分子標的治療研究会として1996年に発足し、がん分子標的治療研究の推進に貢献してきた本学会の学術集会会長を務める機会をいただき、大変光栄に存じております。

 昨今、がん研究・治療薬開発とそれを支える技術・解析機器の高度化が急速に進んでおり、このような技術革新とそこから見出される新たな知見が創薬モダリティの多様化を後押ししています。そこで第28回学術集会では、こうした新たな技術開発とそれらを用いた治療薬開発が進んでいる現状を捉え、「総力戦で臨むがん研究・治療薬開発の最前線」をテーマに準備を進めてまいりました。

 基調講演には、次世代のがん分子標的治療薬開発を進めているエーザイ株式会社の大和隆志 先生、 特別講演ではDXでの創薬イノベーションを牽引している京都大学/理化学研究所の奥野恭史 先生をお迎えいたします。さらに、イメージングを中心とした教育講演を企画し、セラノスティックス医療を展開されている東京大学の浦野泰照 先生、ならびに透明化技術を元にしたセルオミクス技術を展開されている順天堂大学/理化学研究所の洲﨑悦生 先生にご講演いただきます。

 シンポジウムとしては、産学官連携シンポジウムである「日本発サイエンスの迅速な社会実装に向けて」、本学会が目指す男女共同参画のシンポジウムである「女性科学者シンポジウム 発信しよう!女性科学者の研究力」、新たな創薬モダリティの展望を紹介する「新世代医薬品の展望」、アカデミアシーズを担当コメンテーターなどと議論する「産学連携シンポジウム アカデミアシーズの橋渡し」の4つをモデレーターの先生に企画いただきました。また、新技術を紹介する新たな試みとして、State-of-the-Art Technology Seminarを4つ企画いたしました。ポスター発表者から希望を募って企画したフラッシュトークや、これまでの学術集会で好評を博しているYear in Reviewを4つ企画し、がん分子標的治療薬の研究と開発に携わっている若手からシニアまで全ての方に学術集会に現地参加する意義を感じていただけますように構成しております。

 本学術集会では、多くの企業のご協力により共催セミナーが開催されます。モーニングセミナーでは軽食を、ランチョンセミナーではお弁当を出していただけることになっております。また、昨年同様に懇親会を6月20日(木)の夕方に準備しておりますので、是非とも会場に足を運んでいただき、学術集会会場ならびに懇親会会場で熱い議論を交わしていただければと願っております。

 学術集会で皆様にお目にかかれますことを楽しみにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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