第9回JAMTTC総会 2005.6.30-7.1 京都
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奨励賞のお知らせ

会長挨拶

第9回がん分子標的治療研究会総会
平岡 眞寛

第9回がん分子標的治療研究会を京都で御世話させていただくことになりました。第9回研究会総会は、2005年6月30日(木)、7月1日(金)の2日間、京都国際会館にて開催致します。演題募集期間は、2004年12月21日より2005年2月28日を予定しております。奮って御応募下さるよう、お願い申し上げます。がん分子標的治療研究会は、がんの基礎研究の発展によって得られた成果を新たながん分子標的薬剤の開発に繋げることに大きな使命があると思います。シグナル伝達系、増殖因子、DNA損傷・修復、細胞周期、薬剤耐性、血管新生、細胞浸潤・転移、細胞分化、腫瘍免疫などがんの本態に関する機構解明が分子レベルで急速に解明される中で、がん治療の標的になりうる分子がこの数年数多く見出されています。これらの薬剤化を進め、最終的に実地臨床において有効性を示す分子標的薬剤として認知されるには多くの高いハードルがあります。基礎と臨床の研究者、薬学者との連携、更には企業との産学連携がこのハードルを越える大きな力であり、本研究会はその連携を提供する場として大きな役割を担っていると考えます。この研究の流れは、トランスレーショナルリサーチ(TR)そのものであり、この研究会が中心となってがんTRプロジェクトが実現したことは象徴的な出来事だと思います。

一方、どのような分子標的薬剤が新たに生まれ、その効果をどのように評価するのか、従来の抗がん剤、あるいは放射線治療とどのように組み合わせていくのか、標的となる分子をサロゲートにした個別化治療が可能かなど、開発から臨床導入に伴う課題は少なくありません。このような背景から、今回は「融合研究」ということをテーマに取り上げ、分子医薬の新たな潮流、また、創薬と分子イメージングの2つのシンポジウムを企画しました。新たな領域、視点を取り入れることにより、分子標的薬剤の現状と将来を展望し、本研究会の更なる発展に寄与出来ればと考えております。

今回は京都の地で始めての開催となります。あいにく梅雨の時期ではありますが、木々の緑が映える美しい時期でもあります。週末を京都散策で楽しんでいただければ幸いでございます。活発で有意義な研究会にするため、多くの皆様のご来洛を心からお待ち申し上げております。

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