前理事長の中村祐輔先生が、2021年度の文化功労者に選出されました

 本学会の前理事長であります、(公財)がん研究会がんプレシジョン医療研究センター所長の中村祐輔先生が、2021年度の文化功労者に選出されました。
 中村先生はこれまで、東京大学医科学研究所教授、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長、理化学研究所ゲノム医科学研究センター長、内閣官房参与・内閣官房医療イノベーション室長、シカゴ大学医学部腫瘍内科教授などの要職を歴任された後、現職である(公財)がん研究会がんプレシジョン医療研究センター所長を務められています。これまでに、家族性大腸腺腫症(FAP)の原因遺伝子であるがん抑制遺伝子APCの単離・同定や、国際ハップマッププロジェクトにおける日本のリーダーとしての活躍、数多くのヒト疾患関連原因遺伝子の同定、薬剤応答性に関わる数多くの遺伝子多型の同定など、数々の世界的業績を挙げられました。現在、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」におけるプログラムディレクターも務められています。これまでのご業績に対し、武田医学賞、慶應医学賞、紫綬褒章、昨年にはクライベイト引用栄誉賞など、多くの受章・受賞を受けておられますが、今回文化功労者に選出されたことで日本国の文化への貢献が認められたことは、当学会にとっても大変喜ばしいことであり、心からお祝い申し上げます。

日本がん分子標的治療学会 理事長 吉田稔

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